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今週のライオンズ

更新日:2022年2月7日

 昨日ハイテクハーフマラソンに出場していたため、お届けするのが一日遅れてしまいましたが、今週のライオンズをお届けさせて頂きます。歳が明けて気持ちも新たに走り始めた方も多いと思いますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。


 中学生の頃は短距離の顧問の先生から「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ」とのお言葉を頂き、ひたすら冬季練習と呼ばれる地道な練習に励んだものですが、大人になると記録が狙えるようなマラソン、ロードレースは全て冬場に開催されるので、この時期日本では主要大会が多く開催されます。


 一方のライオンズの選手が滞在するケニアではどうでしょうか。ケニアでもいくつかのロードレースが開催されますが、それよりも冬場はクロカンがメインです。そもそもの話をするとケニアでは最も標高の低い町の一つである首都ナイロビでも標高1700m程度で記録が狙えるようなレースはありませんし、賞金の額も多くありません。


 重要なレースは全てヨーロッパのレースです。ヨーロッパのレースはというと、1月、2月はクロカンくらいしかありません。音楽の都ヴィーンも花のパリもで北緯48度、札幌で北緯42度と言えば、なんとなくその極寒度合いが分かっていただけるでしょう。そんな訳で、ヨーロッパの春の主要マラソンはほぼ3月と4月です。ケニアの選手も当然ここに向けて練習を積みます。


 そうすると、3月下旬から4月上旬のマラソンに準備をすると考えると、年明けくらいから本格的にマラソントレーニングを始めるとちょうど良いんです。そんな訳で、今週のライオンズも本格的なマラソントレーニングの練習内容に移行してきております。


1月3日月曜日

午前 20キロ低強度

午後 10キロ低強度


1月4日火曜日

午前 トラックセッション 2000m7本2分つなぎ 70’’/400m

午後 10キロ低強度


1月5日水曜日

午前 16キロ低強度

午後 休養


1月6日木曜日

午前 ファルトレク5k-4k-3k-2k-1k/3’

午後 10キロ低強度


1月7日金曜日

午前 16キロ低強度

午後 休養


1月8日土曜日

午前 35キロロングラン

午後 休養


1月9日日曜日

休養


 だいぶ練習がきつくなってきた感じがしますね。練習の密度が落ちて、かなりスピード持久力に重点を置く練習になってきたように感じます。木曜日のファルトレクはマネージャーのタイタス氏からは1キロ3分半のペースというふうに聞いていますが、おそらくそういうふうに指示をしても結局勝手にペースが上がっていっていると思います。


 ちなみにですが、ライオンズの選手たちがファルトレクを行うイテンという町は非常に起伏の激しい町なので、正直1キロ3分半のペースでもかなりタフなトレーニングだと思います。しかし、まあそれでもトップ選手たちにとっては多少物足りないペースですし、結局競い合ってどんどんペースが上がっていくことになるでしょう。


 ちなみにですが、現地で何年も練習を見ている外国人コーチたちの間にはこんな話があります。


「イテンでのファルトレクで真ん中よりも前にいる選手は強くなる、しかし、最前線にいる選手は強くならない」


 本当に力のある選手なら前でガンガン走っても大丈夫なのかもしれませんが、イテンという町のレベル自体が相当高い中で最前線で毎回本当にレースさながらの練習をしていると回復に時間がかかるので、継続的に良い練習をこなすことが出来ずに強くなれないそうです。


 これは市民ランナーの方にももちろん、同じことが当てはまります。練習会に参加するなら、自分がそのグループの中のどのくらいのレベルにいるのか冷静に考えることも重要です。自分よりも強い選手と一緒に走ることで、一段、二段上の練習が出来ることは事実ですし、そこから大きなメリットを得られることも多々あります。しかしながら、いつもいつもそれが良いことだとは限らないということは覚えておいた方が良いでしょう。


 そして、これも外国人コーチの一部の間で言われていることですが、「ケニア人にトレーニングプログラムを渡しても、その通りにやっているとは思わないことだ」とのことです。日本人は高校生でも強豪校のレベルになれば、機械のように設定タイムを刻んでいきますが、ケニア人選手は3分半と言われていても途中で誰かが飛び出せばレースになることもありますし、400m70秒と言っていても、74秒になったかと思えば、66秒になったり、2000mも6分5秒になったかと思えば、5分40秒になったりとペースが安定しないことも多いです。


 必ず、トレーニングプログラムを渡すだけではなく、実際にその練習を自分の目で見るか、練習が終わってから選手に話を聞かないといけないと言われます。


 1月13日はウィルフレッド・キミテイ選手がヒューストンハーフマラソンに出場します。結果を楽しみにお待ちください。


 以前より電子書籍として販売していた拙著『詳説長距離走・マラソンが速くなるためのたった3つのポイント』(1100円)を紙の書籍にしました。是非下記のURLよりご購入し、お手元に何度も読み返してください。




 
 
 

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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