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最近のライオンズ

本日も最近のライオンズをお届け致します。


 その前に、いくつか報告をさせて頂きます。


 先ずは、先週末カプソワーの10㎞レースにフィリス・チェポリオットが出場し、先頭から約3分遅れの36分44秒で38位でした。このレースには調整なしで、後述の練習を金曜日までこなして、そのままレースに出場しました。まだまだ力がないですが、長い目で育成していきたいと思います。


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 そして、ライオンズにカリプス・ロムワイ選手が加入しました。2019年の神戸マラソンで2時間14分4位に入った選手です。レースは一人飛び出して25キロまで1キロ3分ペースで刻んでいきましたが、後半失速した選手です。


 ハーフマラソンでも61分台の記録を持っており、楽しみな選手です。


 神戸マラソンに先日私を今年の招待選手に入れてもらえないかと交渉したのですが、規模縮小の為、前回大会で入賞した選手のうち希望者のみを今年は招待選手を受け付けるとのことでした。


 その為、カリプス選手と交渉して、イテンに来て我々と一緒に練習しないかと交渉した結果、本人はイエスと言ったものの一向に現れず、連絡が取れない時期もあり、そうこうしているうちに、神戸マラソンに改めて交渉した時には、「規模縮小の為、今年の招待選手はもう決まってしまった」とのことでした。


 何をこんなに時間がかかっていたのかと怒っても仕方がありません。すぐにマネージャーのタイタス氏に他のレースと交渉をしてもらい、10月7日のグレートヴィクトリーランエジプトベスト10kとグレートフリーダムランエジプトズファステストハーフマラソン2022に招待選手として出場することが決まりました。


 ハーフマラソンの方はまだレースの開催日が決まっておらず、11月に開催されるだろうとのことでした。


写真:マネージャーのタイタス氏


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 そして、先日「一緒により良い世界を作っていきませんか?」のブログでアナウンスさせて頂いたケニアの選手たちとストリートチルドレン(いわゆるホームレスの子供)、孤児、障碍者孤児のサポートプロジェクトですが、マネージャーのタイタス氏が現地からそれぞれ農家の人や供給者の方たちと交渉を進めてくれ、話がつけられそうです。


 コーヒーは次の収穫が4月なので、そこまで待たねばならなくなりそうですが、紅茶の方はもっと早く仕入れられそうです。紅茶もランクがいくつかあるそうなのですが、最高級のものを仕入れるようにお願いしておきました。


 また情報が入り次第、ご連絡いたします。


 販売価格は、最終はまた味見もして決めようと思いますが、ちょっとアマゾンで調べてみるとリプトンの紅茶が240gを1300円で販売されているので、そのくらいの価格にする予定です。


 さて、本題の練習の方に入らせて頂きたいのですが、先ずはこの二週間の練習をご覧ください。


8月29日月曜日

a.m - 18km低強度走

p.m - 10km低強度走


8月30日火曜日

a.m – スピードワーク男子(エドウィン・キプトゥー、エゼキエル・ソンゴル、タイタス・キマイヨ、デニス・ケンボイ、マーク・キボイ、ポール・アイヤベイ ( 1200m x 10) 休息1分 - 3:50, 3:48, 3:49, 3:43, 3:44, 3:39, 3:42, 3:39, 3:41, 3:35


女子(フィリス・チェボリオット、ロズリン・チェプケンボイ、ラエル・チェロップ、プリシラ・キプルト ( 1200m x 8)休息1分 - 4:32, 4:12, 4:08, 4:01, 4:11, 4:12, 4:09, 4:02


p.m - 8kmジョギング


8月31日水曜日

a.m - 18km低強度走

p.m - 10km低強度走


9月1日木曜日

a.m – 登坂走 300m x 15

P.M - 10kmジョギング


9月2日金曜日

a.m - 18km加速走

p.m - 8kmジョギング


9月3日土曜日

a.m – テンポ走(ウォームアップ20分) – 女子 15km (1時間5分)

   女子 20km (1時間20分)

   男子 20km(1時間7分)


9月4日日曜日

休養


9月5日月曜日

a.m - 18km低強度走

p.m - 10km低強度走


9月6日火曜日

a.m – ファルトレク男子(エドウィン・キプトゥー、エゼキエル・ソンゴル、タイタス・キマイヨ、デニス・ケンボイ、マーク・キボイ、カリプス・ロムワイ、リューベン・ナリー、ポール・アイヤベイ)3分速く/1分ゆっくり x 12


女子(フィリス・チェボリオット、ロズリン・チェプケンボイ、ラエル・チェロップ、プリシラ・キプルト、ミルドレッド・チェプケメイ、エダ・キニャンジャ(新入り、タンザニアのエスダルサラームマラソンで6位))3分速く/1分ゆっくり x 10

p.m - 8km easy


トラックでのスピード練習を予定していたが、雨でぬかるんでいたため、ファルトレクに変更


9月7日水曜日

a.m - 18km低強度走

p.m - 10km低強度走


9月8日木曜日

a.m – 登坂走 - 200m x 17

P.M - 10kmジョギング


9月9日金曜日

a.m - 18km加速走

p.m - 8kmジョギング


9月10日土曜日

a.m – ウォームアップ3キロ、ロングラン30km

9月11日日曜日

休養


 先ずは、8月30日のインターバルですが、ちょっとライオンズの選手にしてはペースが遅すぎます。無理にタイムを追いかける必要もありませんが、休息が1分でそのタイムなら少し遅すぎるので休息を2分取ってもう少し速く走った方が良いと伝えておきました。


 練習には色々なやり方がありますが、基本的な考え方としては何を捨てて、何を取るのかを選択することだと思います。そもそも、陸上競技自体がそういうスポーツです。


 単純に、速く走るだけなら100mを選べば良いのですが、そうではなくて1500mには1500mのスピード、10000mには10000mのスピード、マラソンにはマラソンのスピードがあるからこそ面白いのです。


 練習も当然、負荷が同じであれば、何かを得たければ何かを捨てなければいけません。その判断をしていくことになるのですが、1200mをこのタイムで休息が1分だとスピードを養成する練習が入っていないので、もう少し休息が長くなっても良いからペースを上げたほうが良いと判断しました。


 また、マラソン練習で様々な刺激を組み合わせるにあたっては、時には一週間では上手くいかないこともあります。5000mのような種目の場合は、スピードと持久を組み合わせるにしても、レースの距離が短いのでそこまで疲労は残りません。


 ただ、マラソンの場合は、20キロを速いペースで走ったり、ペースがそこまで速くなくても30キロ走や35キロ走を入れるとそれなりにダメージが残ることもあります。


 そういう時には、今週は20キロを速いペース、来週は30キロを中強度というような組み合わせにしたり、今週は20キロを速いペース、来週は30キロを20キロよりは遅いけれど速いペースなどのようにして、組み合わせていくのも一つのやり方です。これがスピード練習もやる中で、全てを一週間に詰め込むと難しいこともあります。


 とは言え、二週間の中でそれしかやらないのは逆にスカスカすぎるという場合には、ショートファルトレクや登板走、加速走、中強度の持久走などを入れていくと全体のバランスが上手くいくようになります。


 是非あなたのトレーニングにおいても参考にしてください。


 例えばですが、マラソン3時間前後の走力の方であれば、以下のような練習を一例として挙げることが出来ます。


今週

月曜日 休養

火曜日 12キロ中強度

水曜日 1キロ10本つなぎ1分30秒

木曜日 休養

金曜日 ショートファルトレク15x1’/1’

土曜日 15キロ低強度、200m5本

日曜日 15-20キロ高強度


翌週

月曜日 休養

火曜日 12キロ中強度

水曜日 1.5キロ6本つなぎ2分

木曜日 休養

金曜日 10キロ中強度

土曜日 ショートファルトレク15x1’/1’

日曜日 35キロ中強度


 あくまでも一つの参考でしかないですが、本当に重点を置いているメインとなる練習は週に二回しか入れていません。その中で満遍なく、レースよりもやや速いペース、およそレースペース、レースペースよりも遅いペースの30キロ以上の練習の3つが入り、それを二週間にまたがらせることで余裕を持たす代わりに、間に中強度の持久走やショートファルトレクを入れることで、コンスタントに体にトレーニング刺激を加えられるようにしているところがミソです。


 色々なやり方がありますので、これが絶対に良いとは言えませんが、頭に入れておくだけでずいぶん練習の全体像が変わりますので、是非頭の中に入れておいてください。

 
 
 

コメント


筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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